2019/07/29
建築日記◇金物工法
「通し柱」とは昔ながらの木造住宅工法で
2階建て以上の建物の、土台から軒まで
通っている継ぎ目のない柱のことです。
通し柱に梁を組むためには
柱を切り欠いてほぞ加工を作り、
梁を差し込んで組み合わせます。
接合したら接合金物で補強していきます。
通し柱に対して4方向から梁を接合すると
加工によって木材の断面欠損部ができ
これが木造住宅の弱点となっていました。
そこで取り入れているのが金物工法
金物工法とは、梁と柱を金属プレートと
ドリフトピンで固定する方法です。
断面欠損がほとんどなく、強度が保たれます。
通し柱の様子
梁側プレートに取り付けられたドリフトピンを
柱側の本体に掛けるだけで正確な位置に接合
ちなみに…マルスは柱に
ヒノキの無垢材を使用しています。
無垢材は集成材に比べ、錆の原因となる
木酸の影響を受けやすいため
高い防錆・防腐力を発揮し環境に優しい
クロムフリーの金物を採用しています。