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2023/05/09

大地震から学ぶこと

こんにちは！

愛知県豊田市で「日本一の幸せ創造企業」を

目指しているマルス建設の鈴木善博です。

ゴールデンウィーク中に

石川県で震度６強の地震が起きてしまいましたね。

被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

大地震が起きるたびに、

耐震性の重要性を感じるわけですが、

今回のブログでは、

2016年に発生した熊本地震で、

私が実際の被災地を見て、当時に綴った

レポートをお伝えします。

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熊本地震被災地視察

（熊本県益城町木山）

・古い耐震補強がされてない家は方向性がなくハの字型に崩壊している。

・瓦の家のほとんどが、瓦が隆起したり飛び散った状態。まともな瓦屋根はなかったように見えた。

・モルタルの外壁はほとんどが木ずりがむきだしになった状態。

・耐震診断でいう非常に重たい家（瓦+サイディング、瓦+モルタル）の倒壊が良く目についた。2階を残して１階が層崩壊（通柱の座屈）している状態。断面欠損の大きい部材の座屈が目立つ。

・全ての家が倒壊しているわけではなく、建物の損傷が見られず普通に住んでいるお宅もあった。倒壊を免れた家は耐力壁の直下率が良い家とのこと。

・告示の金物が施工されている家の倒壊も数件あった。

　ホールダウン金物が折れたり、ホールダウンアンカーボルトが曲がっていた。

　柱脚プレートが施工されていても土台を引き割りながら柱が引っこ抜かれていた。

　金物によって補強されていても、壁の配置バランスや直下率の悪い家は建物がねじれて倒壊している。

・地盤が相当悪いと思われる建物は建物の倒れ方に方向性がない。瓦や端材が飛び散っている

・盛土の家　ほとんどが地盤崩壊または基礎に亀裂が入って折れていた。

・筋かいが同じ方向に入っている家は筋かいの引張側に倒壊していた。

・耐震等級２で倒壊した家は盛土の影響が大きい。地域係数が0.9のため、実際には耐震等級の1.25倍ではなく1.12倍であった。耐力壁直下率が相当悪く２階の壁が1階の壁に乗っている部分が外壁面しかないため倒壊した。耐震等級２では繰り返しの地震には耐えられない可能性が浮上した。耐震等級３の家で倒壊した家はなかったとのこと。

・地盤が良い地域の建物は金物や耐力壁が少なくても倒壊は免れていた。

・白蟻被害ので柱が折れて倒壊している家も２件見受けられた。

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上記のことから耐震性に重要な要素は

地盤強度、耐力壁の配置バランス

直下率、劣化度と言えますね。

熊本地震の被災地の視察は

家づくりに携わる者として、

とてもショックを受けたのと同時に

人の命を守る重責を感じました。

木造住宅ではよく「自由設計」と聞きますが、

今は本当は自由に設計はできません。