2019/05/13
上吊り引き戸の活用方法
こんにちは!
日中の暑さに任せて、半袖のパジャマで寝たら
めちゃめちゃ夜中に腕が冷たくなって
あわてて長袖を引っ張りだして着替えた林です…
お家のプランを考えるとき、扉の形は意外と重要で
その後の暮らしやすさにもつながってきます。
引き戸はドアに比べて、開閉して入る動作が楽ですが
引き込む側の壁スペースが必要になり
その部分の壁は耐力壁として計算できなくなるため
耐震的に十分考慮してもらうことが必要です。
壁はそのままで壁の外側に引き込む
『上吊り引き戸』は、壁の強度を確保できるため便利です。
↓こちらは昨年竣工したN様邸のリビング
※写真右側の扉から順に、
①洗面室に入る引き戸(洗面室側に引き込んでます)、
②玄関ホールからリビングに入る上吊り引き戸(上にレールあり)
③階段室に入る上吊り引き戸(開き戸の上にレールあり)
④パントリー兼食器棚の開き戸
②は上吊り引き戸を採用したため、右側の壁の強度が確保されました。
↓こちらは③階段室への扉です
ドアよりは引き戸の方が開けた時にリビング側のじゃまにならず
出入りも楽にできます。
ただし、N様邸の場合は、食器棚兼パントリーのスペースがあったため
そのままでは建具の上に建具が重なってしまい取付ができませんでした。
パントリーをあきらめるか、ドアにするか…
そんなとき、こんな解決策が!
パントリーの建具の高さを他の建具の高さよりも少し低く加工します。
(上の写真の開き戸の高さをよ~く見てくださいね)
そうすることで、階段室へ入る上吊り引き戸のレールが
パントリーの扉の上につき、開閉を可能にしました。
ただし明らかに低くしてはリビング側から見た時に違和感があるので
あくまでもレールが納まり、建具を引き込めるギリギリで計算。
これは、工務店だからこそ叶えることができた裏ワザです。笑
注文住宅=オンリーワンのお家
私たちは施主様の想いをどうにか叶えてあげようと日々奮闘しております。
林 泉