2025/09/17
郊外を「片づける」と言う視点
こんにちは!
マルス建設の鈴木善博です。
先月は、建築家・野沢正光氏の新刊
『郊外を片づける――住宅はこのまま滅びるのか』を読みました。
野沢氏は、戦後の高度成長期以降に拡大
してきた郊外住宅地が、人口減少や社会
構造の変化によって「余剰化」しつつ
ある現状を鋭く指摘します。そして、
空き家や過剰なストックを
「捨てるもの」ではなく「資源」として
再編・整備していく視点――
つまり“片づける”ことの必要性と、
そのための制度・デザイン・地域論を
提示していました。
特に共感した部分は、
最近パワービルダーがやっている1区画を
2区画や3区画に分筆して
間口の小さい家+駐車場しかない、
庭がない家を建売として販売していく
商売の危うさです。
企業として売上を上げることは大事
かもしれませんが、このやり方だと
将来さらに空き家が増えそうな気がしてなりません。
スクラップ&ビルドが抑制されるように、
私は住み継ぎたくなるような魅力的な家、
耐久性の高い長持ちする家をつくって
世代を超えたり、例え住む家族が
変わったとしても建替えしなくても
そこに住みたい、と思える魅力的な
家にしていった方がいいと考えています。
また、本書は野沢氏の思いをまとめた
遺稿的な位置づけで公開・議論されて
いる部分もあり、郊外をどう
「次世代につなぐか」という緊急度の高い
課題提起になっていることが印象的でした。
野沢氏の指摘は、
単なる“批判”ではなく再編の方法論や
デザインの可能性に踏み込んでおり、
多くの示唆がありました。
私が特に響いたのは
「片づけること=整えることは、
破壊ではなく再編集のクリエイティブ
な行為である」という観点です。
空き家を取り壊す/
残すの二択で悩むのではなく、
“どうやって価値を転換するか”
という前向きな発想が必要だと
改めて感じました。
鈴木善博
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